「儲かる」と言ってワンルームマンションを勧めてくる
ワンルームマンションが悪いのではなく、「儲かる」と言って勧められた場合に注意です
会社員が新しく不動産投資を始めるにあたって、目先で「儲かる」というケースは現実的ではありません。
確かに不動産投資で儲かっている人もいますが、彼らは物件の調査から交渉、管理、賃貸まで自分たちで行っています。
ターゲットにする物件もアパートからシェアハウス、リノベ物件、一棟物件など様々です。
以前、とある不動産投資家が次のような発言をしていました。
「どうしてもすぐに現金が必要だという人が好立地の物件を売りに出していたので、強引に交渉して相場よりもだいぶ安く手に入れることができた笑」
投資家にとっては良い出来事だと思いますが、物件を売りに出した人は相場よりも安く売ってしまったので損をしたことになります。
儲かるためにはリスクと労力がかかる
不動産投資で儲けるためにはリスクと労力がかかり、相手が損をしても自分が得をするんだという意識も必要となります。もちろん収入や資金も必要です。
また、儲けを目指す方法で実際に上手く運用できている人はほとんどいません。投資セミナーやスクールで生徒を集めて高い授業料を得て、そちらがメインの収入源となっている人さえいます。
一方で、投資用不動産会社から物件を購入する場合はワンルームマンションがメインで物件の管理や賃貸付けなどを丸投げします。
毎年の確定申告が必要となりますが、不動産会社によってはサポートしてくれるところもあります。
手間がかからない代わりに目先の儲けは考えず退職した後にも収入源が確保できること、10年後20年後に売却してキャピタルゲインを得られるのがワンルーム投資のメリットです。
もちろんこれは好立地の物件であるという前提があるため、場所の悪い物件を購入してしまうと上手くいきません。
苦労もせず儲かるうまい話はない
また、よく聞く節税メリットについてですが融資審査ギリギリの方が不動産投資を始めても節税のメリットはあまりありませんし、与信枠がパンパンになってマイホームの融資を受けられない!という事態になりかねませんので業者さんによく相談しましょう。
リスクが低く手間がかからない代わりに緩やかな投資方法なので、儲かると言って提案された場合は家賃を周囲の相場よりも高くしたシミュレーションになっている可能性があるので注意してください。
相場よりも家賃が高いということは将来的な空室や家賃下落を免れません。